日帰り合宿!その名も「満点トライアル」!@浮間・志茂・蓮根・西台の個別指導
こんにちは!学習スタジオ フォワード塾長 冨永です。
8月9日・10日、「満点トライアル」という日帰り合宿を実施しました。
午前9時30分から午後6時30分まで、居残りを希望する生徒は午後9時までという長丁場のイベントです。私はその日を心待ちにしており、始まるのが楽しみで仕方ありませんでした。
内容は、理科・社会の小テストを「満点が取れるまで繰り返す」というものです。用意した小テストは約80枚、1枚のテストに15〜20問が掲載されています。1教科あたり1000問を超える問題数で、こうした知識は一気に詰め込むことが非常に効果的です。
記憶の定着に関しては「忘却曲線」の理論があります。たとえば、今回のように1000語を一度に覚えたとすると、翌日には34%程度しか記憶に残っていないと言われています。そのまま数週間放置すれば、記憶は1桁台にまで減少してしまう可能性もあります。しかし、2回目の復習を行えば、記憶の定着率は約70%に上がり、さらにもう一度復習すれば、中期記憶として安定するとされています。
満点トライアルの最中、社会が苦手なA君が「温暖湿潤性気候と地中海性気候、西岸海洋性気候の違いが覚えられなくてムカつく〜」と話していました。私はその言葉に心を打たれました。この疑問は、偏差値60を超えるような生徒が抱くような悩みです。以前は埼玉県の場所さえ曖昧だったA君が、今や気候区分の違いに頭を悩ませている。これは明らかな成長です。
もちろん、2週間以上経った今、A君が「西岸海洋性気候とは何か」と問われても即答できないかもしれません。しかし、少し話を振れば「そんなのあったな!?」と記憶が蘇り、満点トライアルのときの記憶をすぐに呼び戻すことができるでしょう。この成長、すごくないですか?
7月23日から始まった夏期講習だけでは、ここまでの急成長は望めません。しかし、このような長時間の集中学習により、大きな成果が得られたと実感しています。本当にやって良かったと心から思っています。
満点トライアルのもう一つのメリットは、「今までこんなに勉強したことない〜」とフォワード生に言わせることができた点です。10時間以上の集中、あるいは集中しなければならない状況は、多くのフォワード生にとって初めての経験だったと思います。そして実際にそれをやり切った。この体験は、生徒たちにとって人生初の「本当の達成感」だったのではないでしょうか。
今後も、「君は満点トライアルのとき、あれだけの勉強量をこなしたんだ。まだまだやれるよ」と自信を持って声をかけられる。この成功体験が、生徒たちの大きな支えになると確信しています。
現在は定期テストの勉強に取り組んでいますが、それが終われば再び入試対策へと切り替わります。そして2学期の中間テスト、さらに入試に向けた本格的な学習へと進んでいきます。そのとき、「理科・社会の用語が初見ではない」というのは、大きな強みになります。
「西岸海洋性気候」という言葉を、一度でも覚えたことがある。たとえ今忘れていたとしても、それはA君にとって大きな“財産”になるはずです。
受験もいよいよ中盤戦に差し掛かってきましたが、今回の「2000問に取り組んだ経験」は、今後の学習において確実に活かされるはずです。しっかりと復習を重ね、入試本番に向けて一歩一歩前進していきたいと思います。
私自身、この満点トライアルを通して大きな達成感を感じましたし、生徒たちが本気で頑張る姿を間近で見られて、本当に嬉しく思いました。今後もこの企画をブラッシュアップしながら、生徒たちの合格を全力でサポートしていきたいと思っています。