役に立たないけれど、価値のあるもの!@浮間・志茂・蓮根・西台の個別指導

こんにちは!学習スタジオ フォワード志村教室の徳田です。私は読書が趣味で、毎日の電車移動は必ず読書の時間と決めています。最近は、現代の文学作品に挑戦しています。文学は難しいですね。文学はまさに「役に立たないけれど、価値のあるもの」という感じです。即効的に現実の生活に活かされるわけではないですが、もし文学が無くなってしまうと、芸術のひとつの表現方法が失われてしまうので、これまた人生は味気ないものになってしまいます。人生の価値の大きな損失です。日常の生活のなかでは、どうしても目先の利益や効率を追求しがちですが、私たちに内省のきっかけを与えてくれる芸術という表現方法を、慌ただしい日々の中であっても、ゆっくりと味わう時間を大切にしたいものです。

私たちは普段、何かの役に立つもの、効率的なもの、実用的なものばかりを求めがちです。でも、ふと周りを見渡すと、直接的な実用性はなくても、私たちに喜びや感動、心の豊かさをもたらしてくれるものがたくさんあります。

たとえば、美術館で出会った一枚の絵画はどうでしょうか。それはお腹を満たしたり、生活を便利にしたりするものではありません。しかし、その色彩や構図、描かれた世界観は、私たちの心を揺さぶり、新たな視点を与え、時には深く考えさせてくれます。古い家族写真や、旅先で見つけた小さな置物もそうかもしれません。客観的に見れば、何の変哲もないものかもしれませんが、持ち主にとってはかけがえのない思い出や感情が詰まっていて、それを見るたびに温かい気持ちにさせてくれます。

また、趣味の世界に没頭するための道具も、この範疇に入るでしょう。最高の音を追求するためのオーディオ機器や、美しい文字を書くための万年筆などがそうです。より安価で機能的な代替品はいくらでもありますが、その精巧さ美しさ、そしてそれを使うこと自体がもたらす満足感には、計り知れない価値があります。

実用性というフィルターを通して見れば、これらは「役に立たない」と映るかもしれません。しかし、人が本当に求める価値は、必ずしも効率や機能性だけではありません。美しさ感情歴史個人的な意味付け……。そうした目に見えない価値こそが、私たちの人生をより豊かで意味のあるものにしてくれるのではないでしょうか。

皆さんの周りにも、そんな「役に立たないけれど、価値のあるもの」はきっとあるはずです。ぜひ一度、立ち止まって見つめ直してみてください。きっと、新たな発見があるはずです。