冲方丁の『光圀伝』を読んでいます!@浮間・志茂・蓮根・西台の個別指導

こんにちは!学習スタジオ フォワード、塾長の冨永です。幼い頃、テレビで放送されていた「水戸のご老公、水戸光圀にあらせられるぞ、はは〜」という、あの水戸黄門を題材にした小説『光圀伝』を読んでいます。

しかし、この小説に描かれる光圀は、私たちがテレビで見てきた人物像とは大きく異なっています。まず、その体格は非常に大きく、武芸に優れ、『大日本史』の編纂に関わるほどの知性の持ち主として描かれています。
歴史小説という難しい題材を、ここまで面白く、かつ読者を惹きつけるように描けるのは、やはり冲方丁さんの筆力の賜物だと感嘆しています。

私は数十年前に冲方さんの『天地明察』を読み、江戸時代の数学や天文学に興味を持ちました。幕府の碁打ちだった主人公が、天文学や地理学にのめり込んでいく物語で、当時、渋谷の神社が「聖地」として紹介されていたのを受け、私も実際に足を運んだことを覚えています。
その神社には資料館のような施設があり、境内には数学の問題が掲げられていました。それらの問題を解いて、自らの才能を世に示そうとした多くの人物についての記述もあり、大変興味深かったです。

歴史というものは、実に面白いものです。
ぜひ、フォワード生の皆さんにもその面白さに触れてもらいたいと思っていますし、保護者の皆様にも、歴史の楽しさを知っていただけたらと願っております。むしろ、私以上に深い知識をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
いつか保護者の皆様にも授業をさせていただく機会があればと、密かに考えています。

その第一回の授業では、「なぜ、薩摩藩の西郷隆盛が上野に銅像として残っているのか?」という問いを取り上げたいと思っています。
この問いに答えられる方は、かなりの歴史通ではないでしょうか。
この謎を解き明かしながら、上野の地を皆さんと一緒に歩く――それが今、私のひとつの夢になっています。